GoogleアドセンスとPageSpeed Insightsのスコアを両立させるには
現時点では、Google AdSenseがない状態でページをできるだけ最適化し、Googleが推奨する方法で広告を配信するのが良いと考えています。ページの表示速度は検索順位にも影響する要素とされているため、速度を改善したいところですが、AdSenseを遅延させることには、ユーザーの利便性や広告配信への影響、規約遵守の面で注意が必要です
目次
ページの表示速度を改善する理由
ページの表示速度は、検索結果での評価に関係する要素の一つです。独創的で、多くの人に役立つ記事を書くことが重要なのはもちろんですが、質の高い文章を継続して作成するのは簡単ではありません。そのため、ページを最適化して表示速度を改善することも、サイト運営で取り組める重要な対策です。
当ブログでは、ページの表示速度に影響するGoogleのサービスを3つ利用しています。そのうち、GoogleタグマネージャーとGoogleアナリティクスは、ページのスクロールをきっかけに動作させる方法で遅延させています。
タグマネージャーはAmazonの商品リンクのクリック計測に、アナリティクスはアドセンスで不自然なクリックが観測された際に、原因を特定するために利用しています。
これらは自分が必要とするデータを取得するためのサービスです。仮に遅延によって計測結果に多少の影響が出ても、主に困るのは自分自身です。そのため、ページの表示速度を優先して遅延させても、大きな問題にはならないと考えています。
AdSenseの遅延はユーザーの利便性に影響する
一方、AdSenseは自分の都合だけで動作を変更できるものではありません。広告主が広告費を支払い、Googleが広告を配信する仕組みである以上、規約を遵守し、広告が適切に表示されるようにする必要があります。規約違反によって広告配信が制限されたり、利用できなくなったりする可能性もあるため、ほかのGoogleサービス以上に慎重に扱うべきだと考えています。
特に気になるのが、スクロールをきっかけにAdSenseを読み込む方法です。広告の表示がページのスクロールに合わせて遅れて始まると、読者が文章を読んでいる途中で広告が突然現れることがあります。意図しないタイミングで広告が表示されることは、読者に不快感を与える原因になりかねません。
また、広告の表示タイミングや位置によっては、読者が意図せず広告をクリックしてしまう可能性もあります。意図的な誤クリックの誘導は規約上の問題になりますし、意図しないクリックを招くような表示方法も避けるべきです。
スクロールをきっかけにAdSenseを動作させる場合、自動広告の機能にも注意が必要です。ファーストビューやアンカー広告など、ページの表示直後から利用したい広告が期待どおりに表示されない可能性があります。ページ内に表示する広告の位置を自分で指定する方法も考えられますが、広告の配置や表示タイミングを適切に管理しなければなりません。
表示速度を改善するための工夫であっても、読者に不便を感じさせたり、誤クリックを招いたりするのであれば、本末転倒です。
広告の配信内容や収益への影響も気になる
もう一つ気になるのが、AdSenseのコードを遅延させることで、広告の配信内容や収益に影響が出る可能性です。
AdSenseのコードを通常とは異なるタイミングで実行した場合、広告配信に必要な処理がどのように変化するのか、私には判断できません。広告を配信する仕組みが遅延によってどの程度影響を受けるのかも、断定できるだけの知識はありません。
例えば、広告の配信機会や広告の選定に何らかの影響が生じれば、表示される広告の内容や収益が変化する可能性は考えられます。ただし、遅延させるだけで広告単価が下がると断定することはできません。
当ブログのようにアクセスが少ないブログでは、AdSenseの実行タイミングを変更しても、日ごとの収益の変動に埋もれてしまい、影響を判断するのは難しいでしょう。それでも、表示速度の改善によるメリットだけでなく、広告配信や収益への影響も考慮する必要があります。
Googleが推奨する方法に従うのが無難
AdSenseは、広告主が広告費を支払い、Googleが広告を配信するサービスです。そのため、規約を守ることはもちろん、広告が意図したとおりに配信されるように運用することも重要です。
規約に広告コードの具体的な実行タイミングが明記されていない場合でも、独自の方法で動作を変更するより、Googleが案内している推奨方法に従うほうが無難だと考えます。
もちろん、遅延させたからといって、必ず広告配信に悪影響が出るわけではありません。また、広告コードの実行タイミングだけで広告の配信結果が決まるわけでもありません。しかし、仕組みを十分に理解できていない状態で変更をせず、推奨されている方法を選ぶほうが無難です。
AdSense以外の部分を最適化する
では、AdSenseを通常の方法で動作させながら、PageSpeed Insightsのスコアを改善するにはどうすればよいのでしょうか。
基本的には、AdSense以外の表示速度を遅くしている要因をできるだけ減らすことになります。不要なCSSやJavaScriptを削減し、画像の容量や読み込み方を見直すなど、広告以外の部分を最適化していく方法です。
広告を遅延させれば、PageSpeed Insightsのスコアが改善する可能性はあります。しかし、そのために広告の表示方法やユーザー体験に問題が生じたり、広告配信への影響を判断できなくなったりするのであれば、安易に採用するべきではありません。
広告がない状態でページを十分に最適化しておけば、AdSenseを動作させた際のスコア低下を抑えられます。広告そのものによる影響を完全になくすことは難しくても、それ以外の要因を減らすことはできます。
最後に
ページの表示速度を改善することは重要ですが、AdSenseを利用する以上、PageSpeed Insightsのスコアだけを優先するわけにはいきません。読者にとって快適な広告表示を維持し、規約を遵守しながら運用することも大切です。
現時点では、AdSenseがない状態でページをできるだけ最適化し、そのうえでGoogleが推奨する方法で広告を配信するのが良いと考えています。
広告の遅延による影響を十分に把握できていない以上、スコアを改善するためにAdSenseの動作を独自に変更するよりも、まずは広告以外の部分を改善するほうが合理的です。表示速度、読者の利便性、広告配信の安定性のバランスを考えながら、今後も最適な方法を探っていきたいと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
