TOPPING Mini 300を測定値で見る!最高級の音質を誇る低価格アンプ
デジタルオーディオ機器の進歩は止まることなく着実に進んでいます。以前は高級機でしか体験できなかった、低歪・低ノイズの音質が、低コストで手に届くようになってきました。今回紹介するのは品質と価格のバランスを考慮すると現時点で最高、今年になって新しく販売されたデジタルアンプ「TOPPING Mini 300」です。
目次OpenClose
オーディオ機器を評価するには性能と価格のバランスは現状最高TOPPING Mini 300の性能SINADTHD+N特性負荷依存性電源管理とオンオフ時のノイズ測定結果の感想オーディオ機器を評価するには
現在のデジタルオーディオ機器の性能のレベルは全体的に上がっているので、レビューでは高評価の製品がほとんどです。また、音質は好みよって感じ方も変わります。そこで、同じ条件の元、測定機器を使いその結果で優劣を評価する方法が好ましいです。
多くのオーディオ機器の測定結果があり、メーカーからの資金提供があっても公平性を保っている、信頼できるサイトが「Audio Science Review (ASR) Forum」です。私はこのサイトを頼りにDAC・アンプを揃えました。
性能と価格のバランスは現状最高
TOPPING Mini 300のASRでの評価はこちら、Topping Mini 300 Amplifier Reviewでご覧いただけます。ASRでは登録したフォーラムのメンバーが四段階で製品を評価します。「Mini 300」の最高評価の割合は79.5%です。約80%ですが、2万円台で購入できる製品でこの評価は他では見られません。
私が使用しているアンプはFosi Audio V3 Monoというモノラルアンプです。2台必要で通常は一台2万円で販売されています。セール時に16000円に下がっているのを見て購入しましたが、その評価は75%くらいです。音質は今まで使っていたアンプの中で最高の音質だと感じています。
3万円前半で75%の製品は他に無かったので、Fosi Audio V3 Monoを購入しましたが、2万円台で80%の製品が登場したのでコスパ最高製品は「Mini 300」に取って代わらられました。
TOPPING Mini 300の性能
TOPPING Mini 300は入力方法が二種類あります。
- アンバランス入力(RCA接続方法)
- バランス入力(TRSコネクタプラグ接続方法)
SINAD
ASRの測定結果を見ると、バランス入力のSINAD(受信機の感度の指標)が105dBで、アンバランス入力が102dBで、バランス入力が少し優れています。mini 300はバランス型のクラスDアンプ回路を採用しているので、アンバランス入力がバランス入力に変換される結果だと思われます。
バランス接で一般的に使われるXLRとTRSコネクタを接続するケーブルはサウンドハウスの自社ブランドがおすすめです。60cmが500円くらいで購入できる上、送料無料です。その他のオーディオ機器を接続するケーブルはサウンドハウスをおすすめします。
THD+N特性
THD+N特性(歪の指標)はバランス入力を使うと0.0006%と非常に低歪です。これを実現しているのがNFCA(Nested Feedback Composite Amplifier)いうTOPPINGの技術です。NFCAは測定器の限界に挑むほどのSN比(信号対雑音比)を実現しています。他のメーカーも歪・ノイズや後述する負荷依存性を解決できる技術を開発していますが、高性能の製品は高価格です。しかし、TOPPINGは低価格帯の製品にも惜しみなく独自技術を投入します。
負荷依存性
D級アンプは出力先のスピーカの負荷によって高音域の周波数特性が変動します。不快になるほどの変動ではありませんが、周波数特性はできるだけフラットが理想とされ、各メーカーが補正技術を開発しています。TOPPINGはNFCAにより低価格製品もフラットな周波数特性を実現しています。
通常「負荷依存性」を補正するフィードバック回路は1重ですが、NFCAは複数のループを重ねています。 これにより、増幅の過程で発生するごく微細な歪みやノイズを、次々のループで打ち消していきます
電源管理とオンオフ時のノイズ
測定結果を見ると「Mini 300」はアンプの電源を入れた時にウーハーが「ボン」と鳴ったり、ツイーターから不快な音は鳴らないようです。また、12Vトリガー端子があるので、例えばWiiMと繋げば、WiiMの動作でMini 300をスタンバイから起動でき、しばらく使わないとスタンバイ状態に戻るという使い方が可能です。
測定結果の感想
Mini 300はPA5 IIの後継機種で、アンプチップがTPA3255からTPA3251に進化した分、測定値が向上したと推察されます。TPA3251を使っているという公式発表はありませんが、38VDC/4Aの電源を使っていることからの推測です。PA5の初期モデルでは熱処理の問題があったので、それを解決したPA5 IIが販売されました。その後継機種となれば使用上のトラブルは排除されてると思います。
DACは性能が上がりきってしまいましたが、高音質のアンプはまだ高価な製品がほとんどです。しかし「TOPPING Mini 300」のような低価格帯でも高性能な製品が登場し始めました。スピーカーの手前まではノイズと歪のない世界が低価格で実現できるようになりました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

