LocalによるWordPressローカル開発環境の構築と活用法
WordPressを自作テーマでカスタマイズしたり、プラグインを開発したりするには、ローカル環境での作業が非常に重要です。ローカル環境を使えば、インターネット上のサーバーに依存せずに、自由にWordPressを操作できるので、開発がスムーズに進みます。Windowsで有名なローカル環境構築ツールとしてXAMPPがありますが、今回は「Local」という無料で手軽にローカル環境を構築できるツールを使います。
Localは、初心者でも簡単にインストールと設定ができるツールで、WordPressの開発を始めたい人に最適です。また、実際のホスティング環境に近い形で動作するため、テーマやプラグインのテストにも適しています。以下では、Localのインストールから、WordPressを使ったローカル環境での作業方法までを順を追って説明します。
Localのダウンロードとインストール
まず、Localをダウンロードするために、Localの公式サイトにアクセスします。サイトのトップページから「Download」ボタンをクリックし、使用しているOS(Windows、macOS、Linux)に対応するインストーラーを選んでダウンロードします。ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行してインストールを開始します。
Localのインストール手順
STEP 1
最初は利用規約に同意できる場合はチェックを入れると「I agree」ボタンが押せるようになり次に進みます。

STEP 2
アカウントを作るとより便利な機能が使えるらしいですが、作らなくとも十分に使えます。アカウントを作る場合は「Create a free account」ボタンを押し、作らない場合は右上のバツをクリックして次に進みます。

STEP 3
エラーが出た場合にレポートを送信するかどうかを選びます。「Turn on error reporting」を押せば送信し、「No, thanks」では送信しません。

STEP 4
利用状況を送信するかどうかを選びます。「Turn on usage reporting」を選べば送信し、「No, thanks」を選ぶと送信しません。

STEP 5
「Create a new site」ボタンをクリックしてサイトを作成します。

STEP 6
「Create a new site」を選び、右下の「Continue」ボタンを押します。

STEP 7
サイトの名前を入力して「Continue」ボタンを押します。この時、ホスティングサービスで公開するサイト名と同じにすると「Updraftplus」プラグインを使ったデータの移行作業が便利になります。

STEP 8
「Preferred」選べば予め決められた設定が利用でき、「Custom」を選べば、カスタマイズできます。設定の全ては後から変更できるので「Preferred」を選び「Continue」ボタンを押します。

STEP 9
WordPressの構築が始まるのでしばらく待ちます。

STEP 10
WordPressのインストールが終わり、Localのインストールが完了しました。下の画像では「Site domain」を「192.168.1.24」に変更していますが、このアドレスはLocalがインストールされているPCのローカルIPです。これによりスマートフォンでローカル環境のサイトの閲覧が可能になります。

インストール手順は非常に簡単です。インストーラーの指示に従って進めるだけで完了します。インストール中に特に複雑な設定はありませんが、インストール先のフォルダだけは確認しておきましょう。
Localの初期設定
インストールが完了したら、Localを起動します。初回起動時には、いくつかの初期設定が必要です。Localでは、WordPressサイトを「サイト」として作成し、その中で開発を行います。「Create a New Site」ボタンをクリックして、ローカル環境でのWordPressサイトを作成します。
この際、サイトの名前、ローカルドメイン(例:mysite.local)、サイトのルートフォルダを設定します。次に、WordPressのバージョンやPHPのバージョン、ウェブサーバー(ApacheまたはNGINX)などの環境設定を行います。これらの設定は後からでも変更可能ですが、開発の目的に応じて最適な設定を選びましょう。
WordPressのインストールが始まると、管理者のユーザー名とパスワードを設定する画面が表示されます。ここでの設定が、後々の作業で非常に重要になります。もしホスティングサービスに同じWordPressサイトを持っている場合、このユーザー名とパスワードをホスティングサービスと同じにしておくと便利です。例えば、UpdraftPlusプラグインを使ってローカル環境とホスティングサービス間でデータのやり取りを行う際に、ログイン情報が一致しているとスムーズに移行できます。
Localの便利な使い方
Localを使ってローカル環境でWordPressサイトを構築するのは非常に簡単です。しかし、ローカル環境で作業する際にはいくつか注意が必要です。特に、ローカル環境を実際のスマートフォンや他のデバイスで閲覧したい場合、ローカルIPを固定する必要があります。
ローカルIPの固定には、PCのネットワーク設定から行います。一般的には、ルーターの管理画面にアクセスし、PCのIPアドレスを手動で指定する方法があります。これにより、PCのIPアドレスが変更されることなく、同じIPでアクセスできます。
次に、WordPressの管理画面から「設定」→「一般」に移動し、サイトURLを固定したローカルIPと一致させます。これで、スマートフォンや他のデバイスからそのローカルIPにアクセスすると、ローカル環境で構築したWordPressサイトを確認できます。
また、UpdraftPlusプラグインを使ってデータの移動を行う場合、データベースのバックアップに含まれる2箇所のURLを修正する必要があります。この作業を誤ると、サイトにアクセスできなくなり、直接データベースを修正する必要があります。
具体的には、以下のSQL文の中で siteurl と home の2つの値を修正します。
INSERT INTO `wp_options` VALUES (1, 'siteurl', 'ここに記述されるurl', 'yes'),
(2, 'home', 'ここに記述されるurl', 'yes');
この部分をローカルIPに合わせて修正することで、データベースの整合性が保たれ、問題なくサイトが表示されるようになります。
総括
Localを使ってローカル環境でWordPressを構築する方法について説明しました。Localは簡単にセットアップでき、またホスティング環境とほぼ同じように動作するため、開発やテストに最適なツールです。WordPressのカスタマイズやテーマの作成、プラグインの開発など、さまざまな用途で活用できます。
ローカル環境での作業は、実際のサイトに影響を与えずに自由に変更やテストができるため、失敗を恐れずに様々な試みができるのが魅力です。特に、ローカル環境で作業した内容を本番環境に反映させる際には、UpdraftPlusプラグインで作るバックアップデータの内、データベースの調整が必要ですが、これらの作業をしっかりと理解しておくことで、トラブルを未然に防げます。
これからWordPressのテーマやプラグインを開発したい方は、ぜひLocalを使って快適なローカル環境を手に入れましょう。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。















