バスレフ塞ぎと吸音材調整で音場と解像度を追求
サブウーファーを使って音楽を聴くようになってから、スピーカーのバスレフポートを塞いでいます。ちょうどよい大きさだったのでバスレフポートの筒は取り除きツイーターを付けました。計ったようにぴったりなのでエンクロージャーとFT17Hを使って密閉型スピーカーにする方法を紹介しようと思ったのですが、エンクロージャーは製造中止になってしまいました。
このエンクロージャー「BK165WB」はスピーカユニット「FF165WK」専用に作られたバスレフタイプです。バスレフポートから出る微妙に遅れた低音とサブウーファーからの音が干渉し、異音が発生することが分かったので塞ぎました。バスレフポートを塞ぐとスピーカーの鳴り方が変わります。音場が広くなる代わりに解像度が下がった印象を受けます。
スピーカーの鳴り方を吸音材の種類や量で調整できることを知り、実際に試した結果以下のことが分かりました。
- ポートを閉じると箱鳴りが強くなる。
- 箱鳴りが強くなると音場が広くなるが解像度が下がる。
- 吸音材で箱鳴りを弱くできる。
- 音場と解像度はトレードオフの関係。
- 吸音材の種類にこだわる必要はなさそう。
以下が試した内容と分かった事です。
アクアリウム用のウールをエンクロージャーに詰める
バスレフポートにツイータを埋め込み、初めて音を鳴らした感想は箱鳴りがすごいなというものでした。箱鳴りのおかげで音場は広くなり、壁から音が鳴っている感覚を受けます。その反面、解像度が落ちてボワーンとした変化も感じ取れます。
吸音材を使って箱鳴りをコントロールすれば、バスレフポートを使って鳴らしていたときと同じ感じにならないかと、吸音材について調べました。バスレフ型やバックロードホーン型については多くある自作スピーカーの情報は、密閉型についてはほとんどありません。
少ない情報から、密閉型の吸音材はエンクロージャーいっぱいに詰めるらしいことが分かりました。「BK165WB」の容積はは片方で18リットルあるので、結構な吸音材の量が必要になりますが、アクアリウムに使うろ過用の「エステルウール」なら安価で購入できます。
エステルウールを適当な大きさにちぎって丸めてエンクロージャーに入れ、音を聴いてみたところ、音がこもってしまって聴けたものではありません。好みによって感想は変わると思いますが、FOSTEXのキラキラしたフルレンジスピーカーの音が好みの私には、この高音がほとんどなくなってしまった音は好みではありません。
薄いウールマットを背面に追加する
もこもこの「ウール」は水槽の外部式フィルーターにでも使うことにして、次に「ウールマット」を試します。吸音材にも色々あり、結構良い値段のするものがあります。素材によって音が変わるような情報もありましたが、音の変化が気になったら考えるとし、まずはお試しで安価な薄いウールを背面に追加することにしました。
バスレフエンクロージャーにもペラペラのウールマットが5面に貼ってあり、その薄さでも効果があると推察できるので、背面だけに追加し少し箱鳴りを抑えようと思います。アクアリウム用のウールマットでも良いし、下のような安価な製品でも良いと思います。
薄いウールマットを追加しただけですが箱鳴りは結構抑えられるもので、この状態で高音と重低音を調整し、しばらくの間音楽を楽しんでいました。
背面にニードルフェルトを追加する
数ヶ月経ってもう少し解像度を上げたいと思うようになり、「ニードルフェルト」というものを購入します。こちらも安価で用意ができます。100円ショップで買えるフェルトでも良いと思いましたが、下の製品はサイズが「BK165WB」の内法の幅と同じなので加工無しで使えるのでこれにしました。
箱鳴りは結構収まり、同じ音量で聴くためには以前より少しボリュームを上げる必要がありました。ツイーターから出る高音は吸音材の影響を受けないので、ニードルフェルトを追加した後では高音の音量が大きくなったように聴こます。WiiM Homeアプリのイコライザー機能で高音域を下げます。同じ理由でサブウーファーのバランスも下げると音場は少し小さくなったけれど、解像度が上がり楽器の音が聞き取りやすくなったように感じます。
やはり吸音材が足りなかった
この状態でしばらく音楽を聴いていたのですが、音が中心に集まってゴチャついているように感じます。加えて、録音レベルが’高めのメタルは音が聞き取れないほどノイジーに感じます。密閉スピーカーは吸音材をいっぱいに詰めるという言葉を思い出し、再度エステルウールを詰めると気になってたごちゃつきがかなり解消されました。
以前にエステルウールを入れた時の強い違和感は吸音材の無い状態に感覚が慣れて、大きな音質の変化に抵抗感を持ったのだと思います。今回、音楽を聴くとまだ少し音場の中央に音が集まっている感じがします。
そこで、今まで入っていた吸音材に追加してミクロンウールを畳んで押し込みました。

結果は良いバランスで音場が広がるようんありました。やはり先人の残した経験は正しいものですね。
吸音材の量での調整やツイーターのバランスがスピーカー作成の技術なのでしょう。フルレンジの音が好きなので、市販のスピーカーを買おうとは思わないのですが、更に良いフルレンジスピーカーを探したくなります。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。














