メダカのためのトロ舟ビオトープの作成と管理[2023]
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庭の蚊を少しでも減らすために、トロ舟を使ってメダカを飼育しています。
3年目に入ったトロ舟ビオトープは安定しており、毎日の餌やりにも関わらず、水はさほど汚れることもありません。
このビオトープは、初めから上手く行った訳ではなく、失敗を修正をしながらここまで来ました。
そこで、今後に最初から野外でメダカを飼育する時のために、今までに気がついたことを整理しようと思います。
- 大磯砂(小粒の石ならなんでも)を底砂として薄く敷く
- 水質維持のために抽水植物を植える
- 期間を決めて水換えをする
- ミナミヌマエビで水質の維持
- 夏の日当たりを考える
- できるだけ大きいトロ舟を使う
- 年に1回の大掃除
- 冬の寒さ対策をする
底砂は大磯砂がおすすめ
底砂は大磯砂などの崩れない丸い小石がおすすめです。当初は赤玉土を使っていましたが、赤玉土は徐々に崩れてしまうので、水換えなどをすると細かい土が舞うことになります。
また、赤玉土は水を酸性に傾けるので、タニシの飼育ができません。タニシの殻が溶けてしまって生き続けることができなくなってしまいます。
赤玉土が徐々に砕けることで粘土がトロ舟の底に溜まったようになり、酸素が遮断され、嫌気性バクテリアが繁殖しやすくなるようです。嫌気性バクテリアが繁殖すると硫化水素が発生して、水質にとっては最悪の状態になります。
大磯砂を敷くときでも、厚く敷いてしまうと、同じく硫化水素が発生してしまうので、ところどころ底が見える程度に薄く敷きます。大磯砂は崩れることがないので半永久的に使えますし、汚れた赤玉土を処分する必要も無くなります。
底砂を敷かないという考え方もできます。底に何もないと硫化水素が発生することはありませんが、硝化バクテリアが繁殖する場所が少なくなる事で、トロ舟内のバクテリアが減ってしまい、飼育水が緑色になり易くなります。
魚にとっては栄養になるので、稚魚を育てるときにはグリーンウォーターにあえてするのですが、ビオトープでは中のメダカが見えなくなってしまいます。
グリーンウォーターになるかどうかは、日光の当たり方、餌の量、飼育している生物の数、飼育水の量、バクテリアの生息可能数、植えている植物の種類と量などで決まるので、自分で調整しながら判断するしかありません。
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メダカに餌を与えればそれだけ水が汚れますが、その汚れを植物に消費してもらうことで、メダカにとって生息しやすい環境を作ります。飼育水内の余分な栄養素を吸収してもらうためなので、植物には肥料を与えません。
上の画像は八重オモダカとウォーターマッシュルームをダイソーのプランターに植えた様子です。
底砂の項で嫌気性バクテリアによる硫化水素の発生について書きましたが、プランターに赤玉土を入れ、抽水植物(根だけ水中で育つ植物)を植えた場合は、根がプランターの中にいっぱいに育ち、プランター内の栄養はすべて吸収するので、栄養が貯まらずに嫌気性バクテリアが発生することはありません。
気に入った植物で良く増えるものを選ぶと良いと思います。八重オモダカのように冬も外で越せるものは、秋になって葉が枯れだしたら枯れた葉を取り除きましょう。枯れた葉は水質を悪化させてしまうので、腐る前に切り取って捨てます。
冬を超えられないものは小さな鉢に植え替え、室内の水の貼ったNV-BOX(20リットル)でガラス越しの日光を当てながら春まで管理をしています。そのNV-BOXには秋に生まれた体の小さなメダカも入れて育てています。
スイレンを入れる場合は、スイレンによって飼育水の栄養が減ることはないと考えたほうが良いようです。スイレンの成長には多くの栄養が必要になるので、肥料を入れる必要があります。スイレンの成長は化学肥料でまかないます。
定期的に水換えをする
水が透明でピカピカに見えて、匂いがしなかったとしても、どこかで硫化水素が発生している可能性があります。
1年に一回の大掃除をした直後や、植物の成長がまだ遅い頃などは水質の悪化が早くなっていることが考えられます。
1週間に1回程度、全飼育水の5分の1ほどの水換えを行っています。
ミナミヌマエビを飼う

下に落ちた餌、メダカやそれ以外の生き物の死骸は水質悪化の元になります。ミナミヌマエビをメダカと一緒に飼育していると、それらをすべて食べてくれます。
ミナミヌマエビは生きている生物や卵には見向きもしませんが、死んだ場合は骨まで食べ尽くしてしまいます。ミナミヌマエビの糞によって汚れが増えるのですが、糞の汚れはバクテリアが無害に分解できる範囲のものです。
日光によって苔も生えやすくなるのですが、ミナミヌマエビがいれば、目立つほど苔が生えることは無いように思います。
日当たりの調整
メダカにとって直射日光はなくてはならないようです。外で日光に当たるメダカは長生きしますし、大きく育ちます。
しかし、あまり強い日光が長時間あたってしまうと水温が高くなってしまいます。温度が上がりすぎると、まずエビが耐えられなくなります。
春や秋の日差しも強くなった最近の気候では、まずは置き場所を考え、直射日光は当たるけどあまり長すぎない場所に置き、夏の晴れた日に飼育水の水温を計ることをおすすめします。
どうしても直接に日光が長時間当たる場合、我が家でもそうなのですが、スダレを掛けて日照量を減らしています。ダイソーで売られているものでも、2年使ってもまだまだ使えそうなので、コストもあまり掛かりません。
また、我が家では猫や足の長い白い大きな鳥がトロ舟ビオトープを覗いていることがありますが、隠れ場所としてもスダレは役に立っているようです。
我が家のようにトロ舟の設置場所がコンクリートの場合は、コンクリートの熱がトロ舟に伝わらないよう、ブロックや木材で空間を作ります。冬になればコンクリートの熱で保温をしたいところですが、動かすことは無理なので、冬は別の方法で保温をします。
トロ船の大きさを選ぶ

飼育水は多ければ多いほど、水質と水温が安定します。大きな池ならばメダカは完全放置でも生きていけるのですが、小さな庭には無理な話なので、トロ舟を使っての飼育を行っています。
トロ舟も場所があるなら大きなものを選んだほうが良いです。私がトロ舟を買いに行ったホームセンターでは最大の大きさが80リットルで次が60リットルの大きさでした。
60リットル以上の大きさを選べば水質の悪化や、夏の高温も乗り越えやすくなると思います
年に1回の大掃除
3月になり冬の寒さが終わり、少し暖かくなり始めた頃に、大掃除をしています。飼育水をできるだけ取り、生き物をすべて避難させてから、大磯砂に溜まった汚れをすべて取り除きます。
オモダカなどを植えているプランターも、赤玉土が使えそうならそのまま使い、だめなら新しいものと入れ替えます。
真冬の寒さ対策
関西南部の冬とはいえ、プランターの場合は地熱の影響がなく、風が強く吹くと水温が下がってしまいます。冷たく強い風が水面を冷やさないようにすれば、飼育水の水温を下げなくて済みます。
気温が氷点下になる夜はトロ舟にスダレを掛けて、その上からダイソーで買った大きなプチプチを被せます。風で飛ばないように植木鉢などの重しを乗せれば保温の効果がかなりのものです。
なにも防寒対策をしなかった年の寒い季節では、メダカはどこかに隠れて水面に上がって来なかったのですが、プチプチを敷いた年は泳ぎ回っていて休眠していませんでした。
動いているのならと数日に1回の餌やりを行っていましたが、元気に餌を食べていました。
最後に
各家庭によってメダカを飼う環境は異なるので、トロ舟でメダカを飼い始めたうちは、水温の管理だけは気をつけると良いでしょう。
ある程度時間が立ち、メダカが元気に育っていれば後は同じことの繰り返しになります。
最後までお読みくださり、誠にありがとうございます。
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