D級アンプ×高性能DACで楽しむ最新オーディオ環境の作り方
1台で全ての機能を持ったフルデジタルアンプから、アンプとDACの機能が別になった構成に変わりました。D級アンプの進化は速く、低価格の機材でも高音質で音楽を楽しめるようになりました。
機材が変わると音の聴こえ方も変わります。自分の好みに調整するためにその他の機材を変更しました。できるだけコストを掛けずに良いものを選びたいと思っています。以下の機器を使い月額払のサブスクリプションを利用しています。ノイズや劣化のない、最低でもCD品質のデジタル音源で、1億を超える音楽の中から好みのものを選べるようになるとは、良い時代になったと思います。
以下使用機器の解説です。
| オーディオストリーマー | WiiM Pro |
| アンプ | Fosi V3 Mono |
| DAC | S.M.S.L RAW MDA1 |
| サブウーファー | SONY SA-CS9 |
| スピーカー | FOSTEX FF165WK FT17H |
| モノラルミキサー | BEHRINGER MX400 |
| スピーカーケーブル | Canare 4S6G |
| サブウーファーケーブル | サウンドハウス Classic Pro |
| XLRケーブル | サウンドハウス Classic Pro |
| バナナプラグ | テイシン電 P-421(E) |
| Yラグ端子 | ニチフ 裸圧着端子 2Y-8 |
| ツイーター用コンデンサ | ClarityCap CSA 1.5μF |
接続図

オーディオストリーマー
デジタルソースの音源を再生する方法を決めます。長い間、作業で使うLinuxのPCで再生し、USB DACを経由して音楽を再生したのですが、聴いていてもあまり楽しくありませんでした。Daphileという音楽再生専用のOSを試しに使うと、今まで聴いていた音とは全く違う音像、壁に広がるような感覚の音を体験できました。
音楽を聴くのが楽しくなり、ストリーミングサービスを契約したくなりましたが、Daphileでの制約があり困ってしまいました。Daphileでストリーミングサービスを使うならSpotify一択なのですが、Spotifyは320kbpsが最高音質で、家で聴くのには物足りません。Apple MusicをAirPlayを使って再生するとCD音質で再生できますが、iPhoneの充電があっというまに減ってしまいます。
次にWiiM Proを購入しました。今となってはDACと接続するだけなので、より安価なWiiM Miniで良いのですが、購入当時はデジタル出力が2系統必要でした。
WiiMではApple Musicを使えないので、Amazon Music Unlimitedを使っています。Qobuzも試しましたが、購入しないと聞けない曲が結構な数あるので、値段も安いAmazonで良いと思います。Qobuzのほうがハイレゾの曲が多いのでCD、とハイレゾを聞き分けられる人には良いと思います。
アンプ

D級アンプの弱点のひとつは負荷依存性により高音域が歪むことです。そこで、補正を掛けてフラットにする技術が存在します。有名なところでは「Purifi」があります。技術には特許が存在し、開発元の利益になるのは当然のことですが、特許料が発生した製品の価格は上がります。近年、「PFFB (Post Filter Feedback)」という高音の補正技術の特許が切れ、低価格帯のD級アンプに採用され始めました。
「PFFB」を採用されたアンプのうち「TOPPING PA5 II」と「Fosi Audio V3 Mono」の評判が良く、どちらかを購入しようと考えました。「Fosi Audio V3 Mono」は「Mono」の名のとおり1chのアンプです。通常のステレオ再生をする場合は2台必要です。チャンネルを分離すると音質が向上することはないと思いますが、試しに使ってみたいと思っていると、年末に大幅値引きをされているのを見て購入に至りました。
DAC

DACといえばS.M.S.Lと言われているとかいないとか。評判の良い製品の中でおまけのヘッドフォン出力があるものを探して「S.M.S.L RAW MDA1」になりました。予定より少し値段が高い買い物でしたが、音には何の問題もありません。出力にはバランスとアンバランスの2系統あり、どちらも同時に出力できるので、サブウーファーをRCAで接続できるのは助かりました。
おまけのヘッドフォン出力はFiio K7と同水準とは言えませんが。音楽を聴いていて不満はありません。Fiio K7は精密に鳴らしますが、S.M.S.L RAW MDA1は元気に明るく鳴らすという違いが感じられました。ヘッドフォン出力が必要ない場合は同じメーカーのS.M.S.L D-6sの評判が良いようです。
サブウーファー
以前使っていたアンプにサブウーファー端子があったので、つないでみたくて購入した「SONY SA-CS9」。理由は音の入力に反応して電源をオンオフできる機能を持った中で一番安かったからです。SONYなのでひどい製品では無いと思いながらも、あまり期待しないで購入しました。
アンプに繋いで重低音を追加すると、全体の音に厚みが出て今までとは違う音になり感動しました。小口径のスピーカーにサブウーファーは必須だと思います。ステレオ再生にサブウーファーが1台で大丈夫かなと思いましたが、重低音に指向性が無いために問題はありませんでした。
サブウーファー出力端子が無いアンプと使う場合は、1chの信号だけではなく2chの入力ができる製品を選ぶことをおすすめします。1chの入力では音が不自然になります。「SONY SA-CS9」は製造が終わったので、今購入するとしたら「Edifier T5」が良いのではないでしょうか。サブウーファーは有無の差が音に与える影響が大きいので、高級機種にこだわる必要はありません。
スピーカー
スピーカーは良いものを使うべきだと言われますが、私もそう思います。難しいのは自分にあったスピーカーをどうやって見つけるかです。量販店で聴いても、周りは騒音だらけの中でスピーカーの良し悪しを判断できるか疑問です。
どうしたものかと考えているとFOSTEXでスピーカーユニット(FF165WK)とエンクロージャーが売られていて、自分で組めばかなり安く、それなりのものが買えそうなことが分かりました。組むといっても下穴を開けてネジで固定するだけなので、自分でできそうです。音を聴いてみると評判通りの明るい音でホット一安心です。
それから数年、高音が物足りないと感じツイーター(FT17H)を追加しました。同じFOSTEXで廉価品ですが音に問題ありません。おそらく、高価なものを使うと元には戻れないとは思いますが、現状に不満はありません。
スピーカーを良いものにするなら、部屋の構造も同レベルにする必要があると思うので、聴いて楽しい現状のスピーカーで良しとします。
モノラルミキサー

- サブウーファーのRCA入力端子はひとつだけ。
- DACからの出力の片方をサブウーファーに接続する。
- 音像がおかしく感じる。
- DACのRCA出力を一つにまとめてサブウーファーに入力したい。
- モノラルミキサーを導入する。
という経緯で「BEHRINGER MX400」というモノラルミキサーを購入しました。お手頃価格にも関わらず、ノイズはありません。
2chの信号をサブウーファーに入力した結果は、サブウーファーに片方だけだと音場がおかしくなるのは間違いがなかったと分かりました。重低音でも左右の音は微妙に違っているので、どちかだけだとステレオの感覚がおかしくなるようです。
スピーカーケーブル
スピーカーケーブルとして売られているものなら音質に違いはないと思っています。もしかしたら、もっと高級な機材を使うとケーブルの違いが分かるのかもしれませんが、私にはその機会はないでしょう。
何でも良いといってもなにかに決めなければなりません。見つけたのが日本製で、きれいに作られているカナレのケーブルです。「4S6」「4S6G」「4S8」「4S8G」とケーブルの太さや線の質によって価格が変わります。高くても1mあたり200円程度なので、好みのものを選べます。ケーブルも柔らかく、クセが付かないので取り回しが自由にできます。
4本の撚線なので、バイアンプ接続に最適ですし、私の場合は赤2本をプラスに、白2本をマイナスに接続して使っています。
サブウーファーケーブルとXLRケーブル
機器間をつなぐケーブルはサウンドハウスのCLASSIC PROシリーズが助けになります。激安でケーブルを購入できます。端子も安っぽいものではなく金属製でしっかり作られ、この値段で買えるのに驚きます。
DACとアンプをつなぐのにはXLRケーブル(マイクケーブル)を使うのですが、マイクケーブルには高性能のケーブルも用意されています。楽器を扱う場合に使うであろう、よくわからない規格のケーブルも用意されているので、オーディオで使う分なら何でも揃いそうです。音に違和感もありませんし、プロの作ったケーブルなので安心して使えます。
バナナプラグ
良い音を鳴らす「Fosi Audio V3 Mono」ですが、中華アンプなので作りが良くありません。スピーカー端子も良いものではなく、Y端子の平面部分に端子が接触しません。Y端子を使う理由は強い圧力を掛け、広い面積の接触が可能になるためですが、この端子ではそれば不可能です。端子の根本のプラスチックが接触面より手前に出ているので全く接触しません。音は出ますがY端子を使う理由がないのでバナナプラグを使うことにしました。
ネジででケーブルをバナナプラグに固定する方法だとケーブルの表面が時間とともに酸化し、音量が下がるなどの悪影響が出ます。圧着工具でかしめるとハンダを使うのと同等の効果があるらしいです。家庭の電気配線も圧着処理です。スピーカーケーブルとバナナプラグが直接接し、接点が錆びない圧着式バナナプラグ「テイシン電機P-421(E)」が最強だと勝手に考えています。
Yラグ端子
できればすべてをY端子か丸端子をつかって接続したいと思います。JAS規格に適合した日本製の端子は安定した接続を可能にします。スピーカーの内部にもツイーターの端子以外はニチフの圧着端子を使っています。
アンプにはY端子が使えなかったのですが、スピーカーとの接続はニチフのY端子です。銅にすずでメッキされた端子は表面が柔らかいため圧力を加えると接触面積が増えます。マイナス面は圧着工具が必要な点だけです。裸で接続したりソルダーレスの端子のように銅線が酸化し接触が悪くなることがありません。
ツイーター用コンデンサ
コンデンサーによって音質が変わるかというと何とも言えません。それを調べるには何種類かのコンデンサーの容量を変えたものを揃えて、聴き比べる必要があるのではないかと思います。数社ののコンデンサーを1.5μFから0.42μFくらいまで用意して比較するというものです。
というのも、コンデンサーの音質が変わって聞こえるのはコンデンサーの大きさも影響するのではないかと思うからです。同じ容量のコンデンサでも大きさが違うと内部抵抗が変わり、大きいほうが音が大きく聞こえるのではないかと思います。では、なぜClarityCap CSA に決めたかといいますと、このコンデンサだと聴いていて楽しく感じたからです。違和感が無かったとも言えます。次に良かったのはPARCオーディオの黒い方です。音が良いと有名な赤いコンデンサは特に良いとは思いませんでした。赤いコンデンサは大きさの割には軽いので、空洞があるのではと思います。ということもあり、大きなコンデンサの音がきれいに聞こえるのではないかと思うに至りました。
ClarityCap CSAは国内の扱いがないので輸入するしかありません。また1.5μFでは高音が強すぎてうるさいのですが、WiiMのイコライザー機能を使って調整することで、頼りないフルレンジの高音を削り、ツイーターメインで高音を鳴らしています。
最後に
高音の歪まないD級アンプと正確なDAC、小口径のスピーカーにはサブウーファーを足して、安価で信頼性の高いケーブルで繋ぐ。そして、月に1000円程度の出費で聴きたい音楽はほぼ聴ける時代になりました。近年のD級アンプやDACは、多くのメーカーが同じような専門メーカー製のチップ(アンプ、DAC、オペアンプなど)を採用しているため、製品間の性能差が縮まり、ブランド間での違いがあまり目立たなくなっています。これにより、音質や機能面での差別化が難しくなり、価格やデザイン、付加機能などで競争が激化しています。全体的に高性能になっているのでコストを掛けずに良い音楽を楽しめるようになりました。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。




















